義鶴の鉄扇ブログ 【打合捕】(5本の型) 第一 陽剣
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2009-06-02

【打合捕】(5本の型) 第一 陽剣

一.始めの距離三四間、捕手は右手に得物十手を提げ、始めは小足にて

  次第に大足になり、早く前進す。

  相手は小太刀を頭上に振り上げ、捕手が進み来る時、捕手を真二つに

  切り伏せんとす。

  相手が小太刀を切り下ろすや、捕手は右半身となり、之を受け流し、

  相手の小太刀が我身に触ぬようにし、右手の得物を以て(手掌が上向き

  になる如くして)相手の面に当り、得物を捨つ。

  捕手は右手を以て、相手の右肩より撫で下ろし、右手首を順に握り、

  我方へ引張りつつ、左足を相手の後ろに踏み込む。

  捕手は左手を、相手の左肩の上より相手の顎に掛け、(又は右襟を握り

  左右の両手を張って相手の右肘関節を極め)左足を上げて、腰椎を踏み、

  後ろに引き落し、右膝を着き、左膝を立て、右肩下に左足を差し入れ、

  左手刀にて当る。

(以上、「肥後伝来の武術 竹内三統流柔術」より引用)

一.両者3~4間の間合いを保って対峙する。捕手は右手に得物(鉄扇、或いは十手)

  を提げ(順手に持ち)、相手に向って相応の速さにて接近する。

 

  相手は小太刀を頭上に振り上げて、捕手の接近に合わせて振り下ろす(片手正面

  打ち)。



  捕手は、相手が小太刀を斬りおろすにあわせて右半身になり、相手のほぼ真正面

  にて、我得物を以て、相手の小太刀を左体側に受け流し、相手の面に得物で打込む。

 

  捕手は得物を投げ捨て、右手にて相手の右手首を掴み(この時、右手は相手の

  右肩の辺りから相手の右腕を撫で下ろすようにして右手首に辿りつくこと)、

  自分の右腰の方向に(小太刀を掴んでいる)相手の右腕を引き込みつつ、

  左足を相手の背後に踏み込む。



  続いて、左手を相手の背後から左肩越に相手の顎に掛け(或いは相手の右前襟を

  握り)両手を左右に開きながら、左膝を以て相手の腰椎に当身をして、後ろに

  引き倒す。



  次いで右膝を接地して、左膝を立て、右肩下に左足を差し入れて、左手刀にて当身。

1.小太刀による斬り付けを、右手に持った得物(鉄扇、或いは十手)にて捌き、

  投げ倒す型。

  相手を引き倒す部分は「居業捕」の「片羽詰」と同じ技法である。



2.相手の斬り込みを流す場合、竹内流「斎手」においては、自分自身の右体側に受け流す

  ことが少なくない。

  これは、相手が右半身にて斬り込んでくることに対して、相手の背中側にでることを意図

  している。

  相手の背中側、即ち死角に入ることで、初撃を外した後の状況を少しでも有利なものに

  しようという意図である。



3.竹内三統流「陽剣」の型においては、相手の斬り込みを左体側に流し、その上で相手の

  右手側からその背後に張り付く手順である。

  この場合、相手が右手に小太刀を持ったままであるので、その小太刀にて自分自身が

  傷付くことが無い様に、十分な注意をもって行動することが必要である。



4.また、この型のように相手の斬り込みを左体側に流した場合は、「左手にて相手の左手首

  を掴み、右手は得物を捨てて相手の背後から右肩を越えて顎に掛けて引き倒す」という

  ような「陽剣」の型とは左右対称となる動きを取ることも可能である。

  別手、工夫伝として検討してみると良いと思う。

続く本黒檀勝扇
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義鶴

Author:義鶴
鉄扇術・手裏剣術を中心に武術に関しての記事を書いていきます。
特に鉄扇(武具?)に関しての興味が尋常ではないので同好の士、アドバイス、情報提供、鉄扇の種類等逆に聞きたいことがある方はどんどんご連絡くださいませ。
連絡先 tessendou@yahoo.co.jp
日本舞踊藤間流   藤間朱位 門下
表千家       池田十三 個人門下
都山流尺八学会   安島瑶山 門下
根岸流手裏剣術   本部早坂道場門人
明府真影流手裏剣術 門人
日暮里誠道館手裏剣術研究会(無流派)会主
群馬県大泉手裏剣術研究会 (無流派)副会主
春日部手裏剣術稽古会   (無流派)会主
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